著名なフルート奏者ジュリアン・ボーディモンは、フランス流フルートを見事に代表する。1978年生まれの彼は、18歳で海峡を渡り、ロンドンのギルドホール音楽院でポール・エドモンド＝デイヴィスとアヴリル・ウィリアムズに師事した。そこに2年滞在した後、パリ国立高等音楽院でソフィー・シェリエに師事し、ヴァンサン・リュカとミシェル・モラゲスに室内楽の指導を受け、フルートと室内楽で優秀な成績を収めた。それらの学業における成果により、彼は、ヴィセンス・プラッツ、マクサンス・ラリュー、ジャック・ズーン、ブノワ・フロマンジェ、ランサム・ウィルソン、ジョシュア・スミスといった偉大な教授たちと肩を並べることができた。

まだコンセルヴァトワールに在籍していた22歳の時に、現在大野和士が指揮するリヨン国立歌劇場管弦楽団の首席フルート奏者に任命された。彼のコンサートキャリアはすぐに、大舞台や有名な音楽祭での演奏に彼を導いた。その中には、パリのシャトレ座、ソウルのクムホアートホールでの「ワールド・フェイマス・フルーティスト・シリーズ」、エッセン・フィルハーモニー、バルセロナのパラウ・デ・ラ・ムジカ、リヨン国立オペラ座、ブリュッセルのパレ・デ・ボザール、東京文化会館、北京国立舞台芸術センター、リヨン・オペラ座管弦楽団、シュトゥットガルト室内管弦楽団、北京交響楽団、カンヌ交響楽団、ソウル・アート・センター管弦楽団などが含まれる。また、ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団、北京歌劇場管弦楽団、パリ管弦楽団、パリ国立歌劇場管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団など、著名なオーケストラとも共演している。

彼は、交響楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ローザンヌ室内管弦楽団、スコットランド室内管弦楽団、マンチェスターのハレ管弦楽団、トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団、ボルドー・アキテーヌ国立管弦楽団などと、ウォルト・ディズニー・コンサートホール、コンセルトヘボウ（アムステルダム）、ロイヤル・アルバート・ホール、バービカン・センター、ロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホール、アッシャー・ホール（エディンバラ）、ミュンヘン・フィルハーモニー、フランクフルトのアルテ・オーパー、ウィーン・コンツェルトハウス、マドリード・マリオット・オーディトリアム、アテネのメガトン、プラハのルドルフィヌム、サル・プレイエル、シャンゼリゼ劇場、シテ・ド・ラ・ミュージック、チューリッヒ・トーンハレ、東京オペラシティ コンサートホール、東京のBunkamura、北京オペラ座、上海大劇院といった世界で最も名高いホールの数々で演奏している。共演した指揮者には、グスターボ・ドゥダメル、クリストフ・エッシェンバッハ、サー・コリン・デイヴィス、マイケル・ティルソン・トーマス、イヴァン・フィッシャー、サー・ロジャー・ノリントン、ユーリ・テミルカーノフ、エマニュエル・クリヴィヌ、ウィリアム・クリスティ、エヴェリーノ・ピド、ルイ・ラングレー、トーマス・ヘンゲルブロック、フィリップ・ジョルダン、ウラディーミル・ユロフスキなどがいる。

2005年から2006年にかけて、彼はティエリー・フィッシャーが指揮者を務めるBBCウェールズ・ナショナル管弦楽団の首席フルート奏者を務めた。一時的にリヨンのオーケストラを離れたが、翌年、再びリヨンに戻った。彼は現在、イギリスの名門オーケストラでこのポジションに就任した唯一のフランス人フルート奏者である。

彼は、室内楽の愛好家でもあり、バルセロナ国際ソナタコンクールの受賞者でもある。彼は、ローレンス・フォスター、「イル・ジャルディーノ・アルモニコ」のエンリコ・オノフリ、ステファノ・モンタナーリ、マリー＝ピエール・ラングラメ、フィリップ・ベルノルド、ルイス・クラレット、サラ・ネムタヌ、エルヴェ・ンカウア、ドニ・パスカル、野平一郎、ジャン＝フランソワ・ザイゲル、オリヴァー・トリンドル、ジャズマン、アントワーヌ・エルヴェ、「ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団」と「ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団」のメンバー、アリアーヌ・ジャコブ、「Quatuor Psophos」、「クアトゥオール・ディオティマ」、レイチェル・ブラウン、ミシェル・モラゲス、エリザベス・ヴィダル、クリスティーヌ・イカールなどといったアーティストと共演している。また、新世代のフランス人木管奏者たち（ニコラ・バルデイルー、ノラ・シスモンディ、ジュリアン・アルディ、ブノワ・ド・バルソニー）で構成される「Faust Wind Quintet」のメンバーでもあり、有名なダンサー／振付家のレジーヌ・ショピノとベンジャミン・ミルピエの伴奏で、バッハの『パルティータ』を世界中で演奏した。彼は世界的に有名なロンドンのアカデミー室内管弦楽団に定期的に招かれ、ジョシュア・ベル、マレイ・ペライアなどと、美しいホールの数々で演奏している。

音楽家としてのキャリアは特に豊かだが、それでも教える時間は残されている。リヨン国立高等音楽院で助手を務め、スイスのローザンヌ高等音楽院では芸術副主任を務めている。彼はまた、エクス＝アン＝プロヴァンスのヴァンダービルト・アカデミー、ニース・インターナショナル・サマー・アカデミー、ベルギーのブルージュ・アカデミー、アカデミー・インターナショナル・デ・アルク、そしてアメリカ、ヨーロッパ、アジア（中国、日本、韓国、台湾）の多くのマスタークラスで教えている。彼の輝かしいキャリアにより、数年前から彼の楽器メーカーであるSANKYOと密接にコラボレーションしている。